「Cube3」でiPadスタンドを作成
iGUAZUのビジネスパートナーの一社で、製造業における企画・開発・設計から製造までのコンサルティングと業務分析・システム構築・導入・運用・保守までを一貫したソリューションサービスで提供しているディアイスクエア様。
社内用としても3Dプリンターを導入・活用されています。3Dプリンター導入はビジネス活動にどのような役割を果たしているでしょうか。
株式会社ディアイスクエア
Cube3で"iPadスタンド"を作ろう!
株式会社ディアイスクエアは、製造業における企画・開発・設計から製造までのコンサルティングと業務分析・システム構築・導入・運用・保守までを一貫したソリューションサービスで提供しています。
もちろん3Dプリンターにも積極的に取り組み、多くのお客様に導入されています。
3Dプリンターを販売するにつれて「自分達でも何かを作ってユーザー目線になろう」と考えた同社ではパーソナル3Dプリンター「Cube3」を導入して受付システムの”iPadスタンド”を作成。経緯や作成裏話を、作成を担当したソリューション推進部の水嶋 美由紀氏と吉本 恵氏にうかがいました。
きっかけは”社内コンテスト” 構想から完成まで1か月
「何かを作る」となると、「何を作る?」という所が初めの難関です。何もお題が無い中でのアイデア出しだったので、どうしようか?と悩んでいた時に社内コンテスト企画がちょうど良く立ち上がりました。
社内の携帯電話をiPhoneにしたのがきっかけとなり、「iPhone,iPadアプリ企画コンテスト」が開催され、テーマのひとつとして「iPadを使った受付システム」が有りました。
お題が明確になると、いろいろとアイデアが湧いてきて、ソリューション推進部としては、商材である3DCAD「CATIA」と3Dプリンター「Cube3」で受付システムのiPadスタンドを作る事になりました。
制作を任された吉本氏は、”カタチ”と”機能”を考えつつイメージを膨らませていきました。
「イメージは電車の中で考えたり、紙にぼんやりとう~んって悩みながら書いたり、しかも私CAD初心者なんです」と吉本氏。
受付システムで使うことを前提に必要な要件を挙げて、それらを満たす形状を考えます。
- Cube3の造形可能範囲に収まるカタチ
- iPadの電源ボタンを誤操作しないようなカタチ
- 充電が出来る場所を開ける
- 盗難防止のセキュリティーワイヤーを通す穴
「特にセキュリティーワイヤーの部分は一番悩みました。デザイン的に。それまでにいくつか他の形状で造形していたのですが、できればサポート無しで造形できる形状にしたいと思って試行錯誤をしましたね。」
「結果的に12月頃から構想スタートして、年始には完成しました(笑)」と嬉しそうにお話しして頂けました。
展示会やセミナーに大活躍。私たちの自慢です!
出来上がったiPadスタンドは、その後すべての展示会やセミナーに展示しています。
水嶋氏「自分達で使う事を考えて制作したからこそ、3Dプリンター活用のコツがわかりました。3Dプリンターは購入したらなんでも出来ると思っている方はまだ多いですが、自分達で積み重ねた体験・知識をお客様に紹介できるのは大きいです」
他にも「作りましたー!って自慢もできますしね(笑)」というメリットもあります。
このiPadスタンドをお客様にお見せすると、特に評判が良いのは嵌合部です。
水嶋氏「3Dプリンターは一体造形が出来るので、普通はカバースタンドを作成する時に一気に作ろうと思うんです。でもこれは嵌合させているんです」
吉本氏「Cube3の造形サイズに限界があるので一体では作れないのですが、そもそもはめ込みにしないとiPadを取り付けや取り外しが出来ないんです」
水嶋氏「こういうお話しってお客様に説得力があるんですよ」
と実際に3Dプリンターを使った上での経験談やアドバイスが次々に出てきます。
現在Cube3は、技術部員・営業部員など多くの社員がいるフロアーに設置されていて、お客様用のカップホルダーを作成する等、様々な用途に使われています。また、近くに3Dプリンターがあるので異なる部門のメンバー同士で3Dプリンター談義に日々花が咲いているそうです。
ディアイスクエア様のオフィスや展示会を訪れるお客様は、Cube3とその作品にも目を留めてみてはいかがでしょうか。
【企業DATA】
株式会社ディアイスクエア
設立:1970年
資本金:4億1000万円
大阪事業所:大阪府大阪市港区弁天1-2-30 オークプリオタワー5階
TEL:06-6577-2555
URL:http://www.di-square.co.jp/