CASE STUDY

ProJet® 3510HDPlus / 部品製造

「ProJet®3510HDPlus」で開発スピードUP
向陽エンジニアリング株式会社の設計開発

「向陽ならではのモノづくりを追求し、高い品質とサービスを提供し続け、信頼と魅力ある企業を目指す」 向陽グループの向陽エンジニアリング株式会社様。2014年の業容転換にあわせ3Dプリンター「ProJet3510HDPlus」を導入。スピード感のある設計開発にフル活用中。

製造業

向陽エンジニアリング株式会社

向陽エンジニアリング株式会社

創業110余年 「KOYO」ブランドは私たちの快適を支えています

201508kouyou_img01.jpg向陽エンジニアリング株式会社は、向陽技研株式会社のグループ企業として、特許技術を応用した設計製品開発をてがけています。

1902年に堺の地場産業である刃物の地金商として創業。戦火による工場焼失という苦難の歴史を挟みながらも、農機具の製造販売、自転車部品の加工と時代に合わせた事業で発展してきました。

1960年にはサマーベッドのラチェットギアの製造を開始してインテリア・家具の分野に進出。販路は国内のみならずアジア・ヨーロッパへと拡大し、輸出入の窓口として向陽エンジニアリング株式会社が1980年に設立されました。

ラチェットギアの「リクライニング運動」回転金具の「回転運動」アップダウン金具の「上下運動」の3つの特徴から成り立つ「KOYO」ブランドのパーツは、ヨーロッパをはじめ世界の家具メーカーでソファのバックレストやヘッドレスト、アームレストの角度調整パーツに広く採用されており、特許や実用新案登録・意匠登録は既に70を超えています。

「ProJet3510HDPlus」導入のきっかけは業容変更

-向陽エンジニアリングのチャレンジ- 異業種向けの設計開発中心へ

201508kouyou_img07.jpg1980年の設立以来グループの輸出入業務を担ってきた向陽エンジニアリングは、2014年に異業種向けの設計開発中心の業務へと業容変更。
思い切った業容変更へのチャレンジに3Dプリンターが欠かせなかったと語るのは、営業部長の杉本幸司氏とチーフエンジニアの松尾俊彦氏。

「最初はファブレス(設備がない状態)でスタートしなくてはならなかったので、設計開発には工作機械ではなく3Dプリンターを導入して自分達のペースでしっかりとした商品開発を行いたかった」と松尾氏。

また杉本氏は「我々の生命線は設計開発。しっかりと第二創業を立ち上げるには、商品のユニークさはもちろんですが、商品開発のスピードアップで他社との差別化を図りたかった」と業容変更に3Dプリンターが欠かせない存在であることを強調されました。

1年以上の検討期間を経て「第二創業」のタイミングでProJet3510HDPlusを導入。
では選定のポイントは?

選定のポイントはシャープエッジ

201508kouyou_img02.jpg3Dプリンター検討段階で重視したポイントを質問すると、松尾氏は「シャープエッジです!」と即答。
ProJet3510HDPlusを含め3社の機種を検討した結果、「精度」「サポート処理の簡単さ」が決め手になりました。

「結局は精度。ウチは小物部品が多くてピン角の出力が必要となる部品が多い。我々の需要を満たすのはProJetでした。3Dプリンターには興味があったので、サンプルをちょくちょく頂きながら考えてました。色々なプリンターがある中で精度の良いプリンターを最終段階で数機種まで絞り、その中でProJet3510HDPlusは一番高価でしたが、費用対効果と精密さを考慮し、ProJet3510HDPlusの導入を決めました」

と笑顔で語る杉本氏の手には実際に出力したパーツがあり、よく見ると実に細かい仕様であることがわかります。

導入効果は心の余裕!?

実際に導入してから感じた3Dプリンターの効果をお二人に語っていただきました。
「今までは試作一つするのにも承認をとらないといけなかったのが、自分達のペースで自分達の判断でできるので設計開発のスピードはすごく早くなりました。それにコスト的にも良くなりました」(松尾氏)

「導入する前は、ワイヤーカットや切削加工で試作をしていました。例えばバネを通す小さい穴は切削ではまず無理。いろいろな手段で加工したりすると、納期も費用もどんだけかかるんだ?という事になります。3DプリンターではCADで描いてしまえば翌日には検証できる。開発スパンは驚くほど短くなりました。」
「そして自分達でトライアンドエラーが繰り返せるので、ある意味失敗を恐れなくなりました(笑) 新商品の開発は失敗がつきもの。何をもって失敗かというのは別にして、試作の度に5万10万とかかってしまう。そうなると練りに練ったパターンでようやく試作となりますがそれでは開発は遅くなる。3Dプリンターを導入してからは”まずは一回やってみよう”という心のゆとりが出来ました。」(杉本氏)

【ProJet3510HDPlusの主な活用】

3Dプリンターで新たなサービス

201508kouyou_img03.jpg今回の3Dプリンター導入をきっかけに新たに「設計開発支援事業」を立ち上げました。
設計開発を中心に業容変更をした事もあり、自分達だけで活用するだけでなく「お客様の商品開発のスピードアップ化のお手伝い」が出来ればと、ProJet3510HDPlusによる出力サービスを展開しています。

 

…取材を終えて

新たにスタートされた事業にイグアスでも少なからずお手伝いをと思い、出力サービスのチラシを拝借。
ProJet3510HDPlusの出力を”ちょっと試してみよう”という方がいらっしゃいましたら、
>>こちらまで。

向陽エンジニアリング様の技術と3Dプリンターの融合でどのような化学変化が起きるか!?今後のご活躍に期待大です。

【企業DATA】

201508kouyou_img06.jpg向陽エンジニアリング株式会社
設立:1980年
資本金:4800万円
商品センター:大阪府堺市北区長曽根町130-42-123(S-Cube)
TEL:072-257-8000

【販売代理店】

AR_08.jpg株式会社大塚商会
関西支社関西CADプロモーション課:大阪市福島区福島6-14-1 大塚梅田ビル7F

URL:http://www.cadjapan.com/

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