CASE STUDY

ProJet3500HDMAX / 電気/電子/ハイテク分野

3Dプリンターが生み出す+αの喜びと発見

「お客様を幸せにするための会社に」をモットーに、ものづくりに必要な技術者のアウトソーシング事業・請負受託事業・場内受託事業を行う株式会社アテック様。 名古屋本社を中心に東京・大阪・横浜を営業拠点として事業を展開しています。 お客様のニーズに瞬時に応える技術を提供するために、時代の先端技術を取り入れながら技術スペシャリストの育成に力を注いでいます。「熱い研修」で活用される3Dプリンターの魅力とは?

人材派遣・アウトソーシング

株式会社アテック

株式会社アテック

atec_image01.jpg日本のモノづくりを支える技術スペシャリストを育成

株式会社アテックはアウトソーシング事業は25年以上、自動車、家電製品をはじめとした多業種・多業界の要求分析~設計開発~実験評価といったモノづくりのプロセスにおける、幅広い業務に高い技術力で応えてきました。

長年の経験で培われたノウハウと技術は「チームアテック」として高い組織力を持ち、お客様のニーズに的確なモノづくりの技術と笑顔を提供することで高い評価を得てきました。その結果、現在に至るまで大手自動車メーカ様と共に多岐にわたる分野で多くの機械設計から電子電気設計・ソフトウェア設計まで実績を残してきました。そしてそのノウハウと技術力はこれから活躍する若手社員のスキルアップへしっかり反映できる教育体制が確立しています。

株式会社アテックの教育体制において重要視されているポイントは2つ。「技術力」と「人間力」。
当取材では、技術力と人間力の育成に影響を与えている3Dプリンターの存在について、豊田営業所所長の寺澤氏、人材開発部研修課課長の伊藤氏にお話を伺いました。

全てはお客様へ 技術拠点「共和技術センター」

技術の拠点である「共和技術センター」は請負受託事業と社員教育を中心とした施設で株式会社アテックの技術の中核を担います。
こちらでは、自社請負受託業務を行う場として、企画・開発、設計・製造・評価・実験のそれぞれの技術者が業務に励みます。
昨年(2016年現在)リニューアルされ、-40℃から+150℃までの環境実験ができる恒温槽など様々な実験装置を設置したラボ室を設けました。設計開発から実験評価までを一環して社内で実施することで、お客様に安心と保証をつけて質の高い納品を行う体制をより強化しているのです。
教育の場としても活用している当センターは、設備の整った現場に近い環境が構築されており、より実践的な教育を行える場です。ものづくりに必要な技術は、2、3ヶ月教育を受けて現場に対応できる技術を身につけることは難しく、設計開発の流れの中で自分の頭で考えたことが計算通りにできているのか、新入社員などの未経験者の第三者が実験を行い、結果レポートを作成し、設計者へフィードバックする。このような流れを入社後2~3年ほど経験を積むことで、設計開発のスキームを徐々に理解し、実業務へステップアップします。
より実践的な教育を行うことにより、現場に派遣されても即戦力として活躍できるよう社員の技術力の向上を強力に支えています。

研修内容も先端技術を取り入れながら、多種多様のお客様が求めるニーズに適した技術の提供に大きく反映しています。
お客様先で業務を行っている社員からお客様のニーズに関する情報が研修課に入ります。研修課ではお客様のニーズを踏まえて研修内容に反映させます。お客様のニーズやトレンドを把握しながらその時求められる技術を社員が学びお客様に提供できるよう、企業の取り巻く時代の変化にも柔軟に対応しているのです。

「全てはお客様へ、よいものを提供する(品質管理)・スピーディに対応する(生産性の効率化)・納期を確実に守ること。
この3つのポイントは研修でも、実業務でも最重要ポイントなのです。」寺澤氏は熱心に語ります。

「チームアテック」を構築する熱い研修とは?

株式会社アテックは社員の持つ技術をお客様に提供することが主な業務であるため、「社員が財産」。
いかに社員を技術のスペシャリストまで育成するか、社員のスキルアップが会社のスキルアップに繋がり、ビジネスにも直結するのです。

atec_image02.jpg株式会社アテックの「人間力」は個人のヒューマンスキルはもちろんのことチームとしての組織力も大切に考えています。
「お客様先へ派遣する社員は、どうしても孤立してしまうことが多いのです。社外で業務を行っている社員が多いので、業務上の蜜な情報共有はもちろんのこと、気持ちの面でも状況を把握しバックアップできる体制をとっています。」そう話す伊藤氏。
「新入社員などの未経験や若手社員は、アテックの先輩社員がいる環境(共和技術センターやお客様先での場内委託)に配属する事で、分からない事をすぐに聞ける環境を整えています。」と伊藤氏は言います。
実際に配属先の上司となる社員が研修所に訪れることもしばしは。研修段階でお互いの顔を覚えることで、現場で働きやすい環境をつくり、チーム力の強化に繋げているのです。

教育は新入社員や若手社員だけではありません。
管理者層にも人を育てるための研修を実施。会社全体で熱い研修が実施され、「人間力」の強化に努めています。

パーソナルからハイエンドへ ~導入の経緯~

3Dプリンターを導入する前は、受託請負業務の際にお客様から要望があれば外注で試作品を作り納めていました。業務上、納品するものは設計のCADデータなどの為、試作まで請け負うことは少ないのです。
3Dプリンターに興味を持ったきっかけは、3年ほど前。世の中にパーソナル3Dプリンターが普及し、家電量販店でも購入できるようになったころ、3Dプリンターとはいったいどの様な機械なのか興味を持ち販売店である兼松エレクトロニクス様と協力しながら調査を始めました。

兼松エレクトロニクス様より導入されたハイエンド3DCADソフトウェア導入の際も、当時は最先端のソフトウェアであったこともあり、常に時代の先端技術に目を傾けていたのです。
3Dプリンターは自社にとってメリットをもたらすのか、その検証目的でパーソナル3Dプリンター「CubeX」を導入。主に学生向けの3DCAD体験研修で活用していました。研修の中では3DCADで簡単なデータを作成しCubeXで造形を実施。自分で作成したデータがモノとして手元にある喜びと驚きさらには達成感を感じ大好評だったのです。
「採用で活用するだけでもこんなに良い反応を得ることができる、この感覚は、学生だけではなく社員のモチベーションアップにも繋がる」伊藤氏はそう感じ、会社として3Dプリンターの技術を大いに活用していく方針へ進み始めました。
しかし、CubeXでは実務に必要な精度を出すことが難しく、ハイエンドクラスの3Dプリンター導入検討を始めました。導入の要件は、設計データが忠実に再現できること。そこで兼松エレクトロニクス様の薦めもあり、精度の高いプロフェッショナル3Dプリンター「ProJet3500HDMAX」の導入を決めました。

【ハイエンド3Dプリンター導入要件】

・出力物で3DCADデータの検証ができること
 (勘合確認など)

・造形に自由度があること

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3Dプリンターがもたらす新たな発見と社内コミュニケーション

今までは数日かけて図面を作成し、ようやくモノとして出てきても、図面作成から時間が経過しているのでこんなもんだったのかとその時点で納得してしまいやすいといった背景がありました。3Dプリンターの導入により、自分の書いた図面がすぐに目の前でモノとして現れることで、モチベーション向上に繋がったと同時に、図面作成時に頭で考えていたイメージと相違があった場合などの原因の追求や新たな発見にも繋がりました。

現在は学生研修のみならず土曜研修などでも3Dプリンターを活用しています。若手社員から中堅社員が集まり、造形に必要なサポート材をいかに少なくするにはどの角度で造形すればいいか、横に倒して造形したら、あと少し傾けたらどうか・・・など検証を繰り返します。例えば、CubeXでは再現がむずかしいピン角は、あえて先を丸くして造形可能な形状にするなど、若手とベテランが一緒に行うことで、ベテランの知識を楽しみながら取得できるよい機会になっているのです。
実際の仕事でもCAD上で設計したものが現実に立体で出すことができるのか。お客様から指摘された際には、モノづくりの工程と作り方、材料を把握し説明できる必要があります。お客様のニーズとモノづくりに必要な条件を現実にするのが仕事です。
お客様へ納める前に出力し、現実的に成り立つ形になっているかを確認できるようになりました。

3Dプリンターにはおおよそ一晩でモノが完成するメリットがあり、自分の頭の中で考えていたものが、しっかり頭の中に残っている間に、形として現れ、、改善が必要な箇所を瞬時に把握して数ミリ角度を変えて再度造形するそのようなトライ&エラーを繰り返すうちに、結果的に生産性と品質を向上させることに繋がるのです。
ProJet3500HDMAXは導入して間もないこともあり(2016年5月取材時)少しずつ社内の研修や実験で活用されはじめています。
将来的には、お客様の試作の依頼を受けられる活用を検討しています。

【3Dプリンター導入効果】

現場に近い場所で働く環境を提供する豊田営業所

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取材を行った豊田営業所には企画開発を行う新入社員が11名。技術研修の真っ只中です。
ビル内には事務所以外にも研修室・社員寮が設備されており、働く環境をサポートしています。

ProJet3500HDMAXが設置された研修室では、彼らが熱心に自主調べを行っていました。
「なにについて調べているの?」伊藤氏の質問に、「お客様のある自動車と同等クラスの自動車でなぜ値段の違いがあるのか、違いはどこなのかを調べています。」とのこと。
新人研修の段階でグループに分かれて、業務に必要な目的確認から計画実行、指摘された点についての確認や改善、納期内に納めることなど、着地点を明確にしたアクションプランを確立させ、実際の仕事を踏まえて研修を実施します。もちろん、研修を遂行する中ではトラブルや問題に直面します。その場に直面しても、すぐにヒントは与えません。まずは自ら考え、チーム共有し考える力を養うこと。そして緊急性が高く調べる時間がない場合は、先輩上司に聞くこと。その場の状況に瞬時に対応する力も株式会社アテックの事業では大切なことであります。このようにチーム一丸となって取り組む力は組織力へ繋がっているのです。

彼らはここで技術力を学びながら、自ら考える力・状況に応じた対応力・チーム力を学びます。
現場の第一線で大いに活躍されることを期待しています。

【企業DATA】

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株式会社アテック
設立:1988年4月8日
資本:9,000万
本社:愛知県名古屋市東区葵三丁目24番4号
URL:http://www.atec-inc.co.jp/

 

 

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【販売代理店】

兼松エレクトロニクス株式会社
本社:東京都中央区京橋2-13-10 京橋MIDビル
URL:http://www.kel.co.jp/

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